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ライナーノート:「侍女式マニュアル活用術」

というわけで恒例のあとがきです。
今回は第3回 近しき親交のための同人誌好事会にて頒布した
「侍女式マニュアル活用術」となります。
通算二冊目の同人誌ですな 二冊目か-……

今回の本は在庫があるので、もしサークルとして活動を続けていく場合は、
既刊として持っていこうと思います。
うーん、どんどん途中下車ができなくなっている気がしますぞ……



まずは本自体について。
毎回同じ事言ってる気がするんですが、今回もリアル事情が慌ただしく
参加自体どうすっかなー……と悩んでいたわけですが、
「やらずに後悔するよりやって後悔したらどうだい?」と無責任に俺を煽ってくれた友人が居たので
ノリと勢いだけで申し込みをしました。
申し込みをしたからには本を作らねばなるまい、ということでネタを考える事に。
その時点では以前書いた「火祭の参加者達」がアニメ的にもタイムリーな内容なので
追記と修正を行い再録、ついでにセグンドさん周りの小話を書いて本にしようかなぁなんて考えてました。
なのでサークル情報にはホライゾンと書かれていたわけです。
サークルカットに書いた「終わりのクロニクル分が多めかもしれない」という一文ですが、
これは完全に何を作るか考える前に申し込みだけしようと前回の表紙である世話子の白黒バージョンを使い
即興ででっち上げたものだった為です。これが完全にフラグになっていましたなぁ……。
で、実際作業を始める前に、ふと八号さんと大城全部長の掛け合い漫才が降ってきまして。
あぁ、こりゃあコレやるしか無いわとまさかの大幅進路変更が行われたのでした。
そしてこのネタを考えた段階で、紙面構成も色々とアイデアが出てきて、それをやってみたいという
欲求がふつふつと沸き上がってきたのですが……。
ただ、考えた時点で大量の絵が必要であるということはわかりきっていた為に、
絵が必要=大量の作業時間が必要
という単純な理由から、まあ作業時間取れないのに無理だよね、とこの構想は無かった事になるのですが……。
試みとしては、ビジュアルノベルを紙でやるとしたらこうなるのではないか、という感じ。
小説を漫画寄りにしてみました、みたいな。
うまい言葉が見つかりませんな。
構想だけはあるんでいつかやってみたいんですがねぇ……。
元々文章を書くのも遅いうえに、絵作業なんて当然慣れていないんだから時間ばっかりかかります。
掛かる時間と使える時間、そして出来上がる物の質の見当をつけて、その中で最善のものを作るのがプロというものなのでしょうね。
こういった事は経験量がものを言うと思うのですが、そういう積み重ねが無いので時間を浪費してばかりです。
今後の課題を考える前に、まずは経験を積んで慣れるというのが一番のような気もします。

「どう考えても絵は俺の領分じゃないので、今後は控えよう。
もっと前から計画を練って、作業依頼を出して、文章と編集に専念するべきだ」
と、この時点では思っていたのですが……。なんのフラグだ。


まあそれは兎も角、目の前の作業をやらねばならぬ。
本を作るのも急遽決めたので作業は全部俺。そらそうだ。
まず文章を書いて、その内容にあわせて可能であれば挿絵を描く。そういう順番で行く事に。
そう決めてスラスラ文章が書ければ苦労はしない。
まあ前半部分が難産で難産で。というか普通に忙しくて書けないなんて事もありました。
そして前回の本で絵を描いて以来全く描いていなかったので、
文章を書いていて、どうにも詰まったら息抜きに絵の練習をする、という感じでやっていました。
考えてみると約半年は何も描いていなかったのである。人間そんなもんだよ、うん。
いや待て、櫻子があんまりにも可愛かったんでなんか落書きした覚えが。
友人に毒されて気づけば僕もすっかりゆるゆりが好きになってしまいました。

今回最大の失敗は表紙。
センスねーなーというのが正直な感想。俺にセンスはない。
というか使った絵自体も失敗気味。いつものこととか言うな。
自分は基本的に
鉛筆で下絵を描く→スキャナで取り込み→フォトショとペンタブで線画と彩色
という流れで作業をしているのですが、その線画を作る作業がどうにも苦手で。
ならフルデジタルでやればという案もあるにはあるのですが、ペンタブに慣れていないうえに
デジタルではだいぶ勝手が違う為、どうやっても鉛筆描きの方が「比較的まとも」な絵になってくれるのです。
元が元なので大した差は無いかもしれませんが、それでも「より良いものを出す」という意識の元、
まあ下手は下手なりに最善を尽くしているわけです。
その結果が一応、挿絵的に入っていた鉛筆描きのヴァイオレットさん。
植木鉢を抱えている方です。
あれは鉛筆で下絵を書いた後にコピーして主線部分だけ印刷、その後の色塗りを鉛筆で行い
出来上がったものをスキャナで取り込んだだけのものです。
恐らく今回の本の中では一番まともな出来の絵なのではないかと思うのですが、どうでしょう。
鉛筆絵は下手でもそれなりに見えるので、そういう「誤魔化し」も当然入っているのですが、
デジタルはなんだ、どうもツールの使い方がよく分からないんだ。
表紙を見ればお察しの通り、塗りなにそれおいしいの状態。
上手な人は本当にすごいとおもいます。色々弄って自分なりの塗り方を見つけたのでしょう。
素直に尊敬します。


つらつらと下手な絵に関して語るのもアレなので
文章書きの面目躍如とばかりに内容について語りたいと思います

では具体的に書いたものについて
メインは八号さんとヴァイオレット。
八号さんは「仕える主は自分を必要としていない」が、それでも仕えるという部分が素敵である。
ヴァイオレットはドジっ娘メイドである。
……あれ、なんだこれ。
本編あとの世界っていうのはなんとも妄想の予知が広がるものだと思うのですが、
そこで好き勝手やってやろう、というのが根底にあったような。
と言うよりも、単純にネタを考えるのが楽だったというのが結局のところ一番大きな理由です。
八号さんは大城との掛け合い漫才を、
ヴァイオレットは主である京と名を預っている花について。
だいたい書きたかったのはそんな所なので、まあやりたいことはできたかなぁと思っています。
八号さん視点の前半部分は大城全部長のアレさ加減がうまく書けずに四苦八苦。
というか八号さんとヴァイオレットって作中では一度も会話してないんですよ。
なので二人の会話が想像しづらかったというのも原因の一つではないかと思っています。
あと八号さんは佐山を主と設定しているけれど、きっと本編後も佐山の近くには居ないのだろうな、と
まあそういう事を思っちゃうと少しさみしくもあったので、そこらへん勝手にヴァイオレットにフォローさせました。
佐山の隣には常に新庄がいるから、侍女の入る隙間は無いのよなぁ。
ヴァイオレット視点の方は実質一日で書き終えるというよく分からない作業ペースでした。
追い詰められないと早く書けないってのは決して良い事ではないのだ……。
読み返してみても、まあクオリティ的にはそこまで問題無かったのではないでしょうか。
前回の本よりページ数は少ないですが、テキスト量は前回と同じか少し多いくらいです。
ただもうちょっとフォントとサイズを考えようかと思っています。
線が細くて読みづらいよなーといったように感じたんですが、どのあたりが適切なんでしょうね。
あと前回ノンブル位置とか色々酷かったので今回から全ページ同テンプレートから作成したり。
こういうのは大切だなぁ、というか何故半年前の俺はテンプレを作らなかったのかが謎である。
これで次から更に作業が効率化――いや次があるのかまだわかりませんが。
多分近親同好会が続く限りはサークルとしての活動は行うと思います。
というか元々近親同好会に出る為に作ったサークルですからなぁ。
次回は来年中にはという事でしたので、告知されたら参加するか否かを考えたいとおもいます。
とか言いながら多分参加する。今回も割りと無茶をしていたのできっと今度もする。


だいたいこんな所でしょうか。
しかし回顧録に書いたような事が起こったのはどう受け止めたものか。
急場凌ぎで稚拙とはいえ、作ったものを世に出したのだから、今更逃げられないよという事なのでしょうか。
まあ今後も自分の好きなように活動するつもりなので、
誰かの琴線に触れたらラッキーぐらいの感覚でやっていこうと思います。




そして自分にしては珍しく戦利品の感想など書いてみる
溢れ出るパトスを発散したいが語る相手が居ない故こんな所で発散です。
次回の好事会に参加されていたら直接感想を言いにいこう。そうしよう。
本のタイトルは「凍結の青 切り込む朱」
サークル「並列空域」さんの本となります。
まさかの連射王の二次創作ですよ奥さん だれだ奥さん
それも作中STGである大連射Ⅰの二次創作。その発想は無かったと思わず膝を叩いてしまいました。
本編中から分かる僅かな情報を元に、AHEADからEDGEへの切り替わりの時代の物語としたのにも脱帽。
「自機はこの青い惑星に行きたいのか」というコウくんの台詞から
よくぞここまで世界を広げたなぁ、と感嘆するばかり。
澄み切った透明な空気感と、すぐ傍に横たわる終末が入り交じる淡々とした世界。
そこを縦横無尽に翔け巡る朱い戦闘機。そして響き渡る一つの歌。
た、たまらねぇー! と叫びながら大変楽しく読ませてもらいました。
表紙の写真のチョイスがまたいいんだ。パクる参考にしよう。
1とⅡの再録本、それに次の飛翔へとつながる幕間のコピ本も読ませてもらったのですが、
これは続きが楽しみでしょうがない。
どうも作者の方がツイッターやHP等はやっておられないようなので、ひっそりと感想など書かせていただきました。
作品に込められた熱がとても熱く、それがストレートに伝わってきて本当に「たまらない!」となる本です。
SUGURIのBGMがこれまた似合うんだ……。
読まれる際はサントラなど流しながらどうでしょう奥さん。だれだ奥さん。

なんか暑苦しく語ってしまいましたが、作者の方のご迷惑になるようでしたら感想部分は消したいと思います。
まあこんな場末にどれだけの人が来るんだよ、という話ではあるのですが、
最近は検索などで引っかかる可能性も高いですので一応書いておきます。


というわけで今回の本「侍女式対応マニュアル」の解説と発作的な感想はこれまで
手にとってくださった方、読んでくださった方、本当にありがとうございました。
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二次元も悪くないけど・・・

676Md9l4
二次元も悪くはないんだけど・・・
やっぱ、三次元っしょ
http://6C764g84.www.ma3ji.mobi/6C764g84/
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